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【専門家監修】ジョギングの効果とは?健康・ダイエット・メンタル面まで徹底解説!

はじめに:なぜ今、ジョギングが注目されているのか?

最近、街中や公園でジョギングをする人をよく見かけませんか?健康志向の高まりとともに、ジョギングの人気は年々高まっています。

でもこんな疑問もあるのではないでしょうか?

  • 「走ると膝が痛くなるって聞いたけど大丈夫?」

  • 「ウォーキングとどう違うの?」

  • 「本当に痩せるの?」

この記事では、ジョギングがもたらす健康効果、正しいやり方、注意点などを医学的な根拠に基づきながらわかりやすく解説します。運動が苦手な方や初心者の方でも安心して読める内容になっています。


目次

  1. ジョギングとは?ウォーキングとの違い

  2. ジョギングの6つの健康効果

  3. 科学的に証明されているジョギングのメリット

  4. どれくらい走ればいい?頻度と時間の目安

  5. 始める前に知っておきたい注意点

  6. 正しいフォームと走り方

  7. ケガを防ぐためのストレッチとシューズ選び

  8. 続けるコツとモチベーション管理

  9. まとめ:ジョギングは最強の「健康投資」


1. ジョギングとは?ウォーキングとの違い

「ジョギング」とは、軽く息が上がる程度の速さで走る運動です。スピードを競うものではなく、「楽に会話できる程度のペース」が理想です。

● ウォーキングとの違い

種類 運動強度 カロリー消費 筋肉への刺激
ウォーキング 低め 少なめ 軽め
ジョギング 中程度 多め 強め

ジョギングはウォーキングよりも運動強度が高く、短時間でも効率的にカロリーを消費できます。


2. ジョギングの6つの健康効果

ジョギングには多くの健康メリットがありますが、特に注目すべきは次の6つです。

① 心肺機能の向上

定期的にジョギングすることで、心臓と肺の機能が鍛えられます。これにより、疲れにくく、持久力のある体が手に入ります。

② 生活習慣病の予防

ジョギングは、高血圧・糖尿病・脂質異常症などの予防や改善に役立つことが数々の研究で示されています。

✅【参考】
アメリカ心臓協会(AHA)は、有酸素運動(ジョギング含む)が高血圧・糖尿病・心血管疾患のリスクを下げることを公式に認めています。

③ ダイエット効果

ジョギングは1時間あたり約400〜600kcalのカロリーを消費すると言われており、脂肪燃焼に効果的です。

✅【参考】
Harvard Universityによるエネルギー消費量データによると、体重70kgの人が30分間ジョギングすると約300kcalを消費します。

④ 精神的ストレスの軽減

ジョギングをすると、脳内で**セロトニンやエンドルフィンといった“幸せホルモン”**が分泌され、気分が明るくなることが知られています。

✅【研究紹介】
2012年の研究では、週3回以上ジョギングを行った群で、うつ症状が有意に軽減されたことが報告されています(Blumenthal et al., Psychosomatic Medicine)。

⑤ 睡眠の質の向上

適度な運動は、入眠までの時間短縮・深い睡眠の促進など、睡眠の質改善にも寄与します。

⑥ 骨と筋肉の強化

ジョギングは、**骨への適度な刺激(荷重運動)**になるため、骨粗鬆症の予防にも効果的です。また下半身の筋力も自然と鍛えられます。


3. 科学的に証明されているジョギングのメリット

ジョギングの効果は世界中の研究機関で確認されています。

効果 根拠となる研究
寿命が延びる コペンハーゲン市民を対象とした大規模研究(Schnohr et al., 2013)では、ジョギング習慣のある人は平均で6.2年長生きする傾向があると判明
認知機能の向上 ジョギング後に記憶力や集中力が向上することがMRIで確認された(Hillman et al., Neuroscience
脳の老化予防 週3回のジョギングで、海馬(記憶を司る脳の部位)の体積が維持されやすい(Erickson et al., PNAS, 2011)

4. どれくらい走ればいい?頻度と時間の目安

初心者にとって最も大切なのは**「無理なく続ける」こと**です。

項目 初心者の目安
頻度 週2〜3回
時間 1回20〜30分程度
強度 軽く汗ばむ・会話できる程度

「走った後に疲れすぎて続かない」というのはNGです。まずは**ウォーキング+ジョギング(ウォークラン)**でもOK!


5. 始める前に知っておきたい注意点

  • 食後すぐのジョギングは避ける(1時間以上空ける)

  • 膝や腰に痛みがあるときは無理に行わない

  • 夏場は熱中症対策をしっかり(早朝・夕方が◎)

  • 水分補給を忘れずに

※疾患がある方や運動制限のある方は、医師に相談してから始めましょう。


6. 正しいフォームと走り方

ジョギングのフォームが悪いと、ケガや疲労の原因になります。次のポイントを意識しましょう。

● 正しいジョギングフォームのポイント

  • 背筋を伸ばし、目線はやや前方

  • 肘は軽く曲げて、リズムよく振る

  • 足は地面にやさしく着地(かかと~中足部)

  • 息は「吸って吸って・吐いて吐いて」でリズムを取る


7. ケガを防ぐためのストレッチとシューズ選び

● ジョギング前後のストレッチ(各20〜30秒)

  • アキレス腱伸ばし

  • 太もも前(大腿四頭筋)

  • ハムストリングス(もも裏)

  • ふくらはぎ(腓腹筋)

● シューズ選びのポイント

  • クッション性がある

  • サイズがぴったり

  • ジョギング専用モデルを選ぶ

✅【補足】
間違ったシューズでのランニングは、足底腱膜炎やシンスプリントなどのリスクが高くなると言われています(Hreljac, 2004)。


8. 続けるコツとモチベーション管理

  • 無理をしない:週1〜2回でもOK

  • アプリで記録をつける:Strava、Nike Run Clubなど

  • 音楽を聴きながら走る

  • 仲間と一緒に走る or SNSで報告する


9. まとめ:ジョギングは最強の「健康投資」

ジョギングは、特別な道具も施設も必要なく、**誰でも気軽に始められる“最強の自己投資”**です。

以下のような方には特におすすめです:

  • 運動不足を感じている方

  • 生活習慣病を予防したい方

  • ストレスが溜まりやすい方

  • 睡眠の質を高めたい方

  • 脳の働きを維持したい方

まずは「ゆっくり15分だけ走る」ことから始めてみませんか?あなたの未来が、きっと少しずつ変わっていきます。


引用・参考文献(一部)

  • Schnohr, P. et al. (2013). Jogging and mortality: the Copenhagen City Heart Study.

  • Blumenthal JA, et al. (2012). Exercise and depression. Psychosomatic Medicine.

  • Erickson, K. I., et al. (2011). Exercise training increases size of hippocampus. PNAS.

  • Harvard Health Publishing. Calories burned in 30 minutes.

  • American Heart Association(AHA)

  • Hreljac, A. (2004). Impact and overuse injuries in runners. Medicine & Science in Sports & Exercise.

2025/07/24